犬を飼いたい次女
犬のことしか考えていない小学5年生。
志村どうぶつ園を見る為に1週間を過ごしているので、野球とかで放送がなくなるとマジギレする。
好きなスポーツ:テニス
嫌いなスポーツ:野球
小学5年の次女はずっと犬を飼いたかった。
次女の犬を飼いたいという憧れは半端じゃない。
- 散歩させてる人には積極的に話しかけてワンちゃんを触らせてもらう。
- 志村どうぶつ園を見ながら、新たな犬の知識はノートにまとめる。
- 犬の本を100冊以上読み漁る。
- 本やネットで得た犬の知識はすぐにパソコンを使って家族にプレゼンする。
- 毎晩、甘い声で父をお風呂に誘い、鬼のような声で「ワンちゃんいつ飼うの?」とお願いする。
- 飼ってもないのに、犬の散歩の当番表を作る。
- 飼ってもいないのにペットショップのドッグフードの棚でどれがいいか悩む。
- 夜、たまに犬が憑依する。
そんな次女の犬を飼いたいという本気度はしっかりと伝わっていて、いつか飼ってあげなきゃな、と覚悟はしていた。
飼うならスヌーピー好きだし、ビーグル犬なんかいいねーなんて次女と話していた。
次女とペットショップへ
その日は別に特別な思いがあった訳ではないが、いつもの通りワンちゃんを触りたい次女に誘われペットショップへ。
マンションで飼う人が多いからなのだろうか、はたまた流行りだからなのだろうか、小型犬がメインで売られていた。
チワワ、トイプードル、ミニチュアシュナウザー、ポメラニアン
どの子もそれぞれの魅力があり可愛い。
「みんなかわ…!!!」
(な…なんじゃこりゃー!!!)
次女とお互い顔を見合わせた。
次女:「この子抱っこしたい!」
父:「おお!抱かせてもらえ!」
まだ頼んでもないのにペットショップのお兄さんは我々の表情を読み取り外に連れて来てくれた。
(この辺はさすがプロだな。)
店員:「生後3ヶ月の柴ちゃんなんですよー^^」
父:「へーそうなんですねー」
(めちゃくちゃかわええじゃねーか!)
近くで見ると犯罪級にかわいい。
昨日までビーグル犬がいいねー、とかカッコつけて言ってたのはどこのどいつだ?
つまり、イギリス美人のエマ・ワトソンより、結局日本美人のガッキーの方がかわいい、ということなのだろう。(ビーグル犬はイギリスの犬)
次女は散歩の真似事をさせてもらって、もうメロメロ。
父もメロメロ。
父悩む
こいつは困った。
いわゆる「出会ってしまった」のである。
もしこの子が犬ではなく、ニンテンドースイッチであれば何も問題ない。
一旦帰宅して本当に買う必要かを考えるだけである。
しかしこの子は、もはやただの柴犬ではなくなってしまった。
まだ名前はないが、家族になるかもしれないオンリーワンの存在となってしまったのだ。
逆に今この瞬間にでも他の人が手を上げて買ってしまえば、もう二度と会えないという恐怖さえ襲って来た程である。
次女の気持ちも痛いほどよく分かっていた。
一先ず店員さんに3時間の時間制限付きの取り置きをお願いし、次女には中途半端な期待を持たせぬ様に気遣いしながら一旦店を後にした。
流石に家族の同意も無しに、衝動買いはできない。
妻に相談するために一旦帰宅〜そして受け入れ決定へ
帰宅中、次女は焦っていた。
あんな可愛い子はすぐに誰かに買われてしまう。
もうあの子と会えなくなってしまう。
….
帰宅後、娘は気もそぞろのままテニスのレッスンへ。
父は妻に事情を説明し、次女には内緒で再び妻とペットショップへ向かった。
ペットショップへ向かう道中、妻としっかりと話し込み、ワンちゃんを我が家に迎え入れることを決めた。
ペットショップで契約を済ませ、最終の獣医診断を終えた2日後に受け取ることとなった。
次女にはサプライズで伝えることに
2日後、父だけでペットショップで受け取り、娘たちには内緒で玄関からそっとワンちゃんだけ忍び込ませる事作戦にした。
次女は何も知らぬまま長女と妻とでトランプ中。ちなみに長女にも内緒。
いざ作戦決行だ!
すぐに気づいてワンちゃんに駆け寄る娘たち。
嬉しさ余って
次女、号泣!
それを見て
妻、号泣!
そして
父、号泣!
で、その光景を見た
長女爆笑〜
無事、新しい家族を迎え入れることが出来ました。
名前は次女の希望で
「ガウナ」愛称:ガウちゃん(ドイツ語でいたずらっ子の意味)
になりました。
終わり
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